承認研究課題(承認順)

「医師に対する献体を用いた臨床解剖学教育および臨床解剖研究の実施」(2007年11月より)

概要:献体されたご遺体で医師に解剖教育と解剖研究を行う機会を与えることは大学の使命である。社会により安全で高度な医療を還元することを目的として解剖を行う。

 

「人体(献体)の血管を対象とする光超音波による3次元構造可視化並びに光音響特性測定に関する研究」(2015年9月より)

概要:全く新しい画像診断装置を用い血管およびリンパ管を撮影しその光音響特性を計測するとともに画像の解剖学的根拠を明らかにする。

 

「解剖献体を用いた運動器の機能解剖研究および生体力学的研究」(2015年12月より

概要:本研究は解剖献体を用い、運動器の治療成績向上および新たな治療法の開発を目的とした機能解剖研究および運動器生体力学的研究を行うことを目的とする。 卒後医師が臨床的観点から解剖を行い、さらに生体力学的研究を技術者とともに行う。

 

「献体されたご遺体を用いたロボット支援前立腺全摘術におけるlateral approachの妥当性に関する組織学的並びに解剖学的妥当性と教育的有用性の検討」(2016年7月より)

概要:前立腺治療におけるロボット手術の有用性を組織学的および肉眼的に観察し手術の解剖学的妥当性を研究する。その結果から手術手技の教育的効果についても検討する

 

「献体遺体を用いた頭蓋顎顔面外科surgical simulation」(2016年8月より)

概要:盲目的な手術となる頭蓋顎顔面骨領域の手術において、術中の合併症を可及的に回避すべく、より安全な手術方法のための肉眼解剖による検討を行う。

 

「人体(献体)の摘出臓器を対象とした透明化および染色技術による3次元構造可視化の研究」(2016年12月より)

概要:ご献体の摘出臓器を透明化および染色することで、人体での末梢神経系やリンパ系、微小循環系がどのように分布しているのかを明らかにし、その結果に基づいて対象とする構造の可視化を3次元画像で行う。

 

「脳神経外科手術のための献体を用いた微小解剖研究」(2020年3月まで)

 

「献体されたご遺体を用いた,肝門部領域を中心とした肝臓解剖研究」(2017年3月より)

概要:肝門部領域の解剖学的理解を深めるため,理化学研究所の3次元内部構造顕微鏡を用いて「視覚化」するための解剖学的手法を確立する。

「人体(献体)の臓器を用いた新たな撮影装置・撮影方法の評価 」(2018年5月より)

概要:進歩したCT等の撮影装置・方法をご献体の臓器に応用し、そこで得られた人体構造{脈管・上下肢・胸/腹/骨盤/頸部/頭部臓器・体表構造(顔面・頸部・乳房)等}を解剖学的に評価し、解剖学的評価を真として、撮影装置・方法で得られた結果を比較、検討する。

 

「耳鼻咽喉・頭頚部解剖検体を用いた臨床解剖研究および薬剤・機器開発研究」(2019年9月より)

概要:解剖献体を用い、耳鼻咽喉・頭頸部の治療成績向上や新たな治療法・機器の開発、機能温存を目的とした機能解剖研究および頭頸部・聴覚器の神経学的研究を行う。

 

「献体を用いたテラヘルツ波による人体組織の電磁学的特性の解明」(2020年6月より)

概要:テラヘルツ波を用い人体各組織の光吸収特性を測定する。これにより新しい画像診断技術の創出および生体内の様々な生理的現象を全く新しい観点から捉え様々な病態の解明につなげる。

 

「献体を用いた解剖学的知識の伝承をより効率化するための教材の開発」(2021年6月より)

概要:個人が特定できるような情報は削除した上で解剖画像のデジタル化を行い、医師・学生が人体の立体構造を効率的に学べる教材の作成・検討を行う。

 

 

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